最近は鬼滅の刃がすごい人気ですが、鬼ってどういうイメージでしょうか?
鬼というのが実在したかどうかは正直わかりませんが、今回は風水などの観点から鬼を退治しようという話をしていきたいと思います。
風水では鬼門という概念があります。
これとともに裏鬼門という概念もありますが、
・鬼門 北東の方角
・裏鬼門 南西の方角
となります。
一言でいえばその方角から鬼が入りやすいというようにいって良いかと思います。
そしてこの鬼の門に仕掛けをして鬼が入らないようにするというのは風水の基本中の基本といって良いかと思います。
たとえば自宅がありますと、家の中心あたりから見て北東と南西の方角に何が配置されているのかで鬼が入りやすいのかどうかというように判断をしていきます。
基本的この鬼門と裏鬼門には水を使う、あるいは動かすような設備をおいてはいけないとされます。
たとえば
・トイレ
・風呂
・台所
・洗面所
などですね。
昔は井戸のある家も多かったのですが、井戸をはじめとしてだいたい家への不幸というのは水のエネルギーでくるんですね。
鬼門などに水の設備があると青くなる方もいるかもしれませんが、それほど心配なさらないようにしてください。
私の場合も頼まれてやることもありますが、その鬼門の方位にエネルギーを入れれば凶はやってきません。
鬼門などもその程度の認識でお願いします。
もしこれから新築を建てるというときには、鬼門と裏鬼門に水に関係する設備を置かず、そのほかの方角に設置するというのは最低限意識すればOKです。
江戸城というのは風水の天才天海が設計したとされています。
江戸城の真北に日光東照宮を配置し、そして鬼門と裏鬼門をかなり厳重に手当した履歴が見てとれます。
・鬼門 寛永寺、浅草寺、神田神社
・裏鬼門 増上寺、日枝神社
ちなみに今も残る浅草寺の三社祭などは鬼門を鎮めるという意味で行われていたとされています。
私は大阪なのですが、九鬼といって鬼のつく地名の町もあります。
当時関心があって現地を訪れましたが、当然今は鬼もいませんし、特に土地からマイナスが出ているということもありませんでした。
他に京都だと大江山というところはおそらく全国で最も鬼伝説で有名ではないかと思います。
現地に行くと鬼の足跡の残る岩もあります。
ただなぜ鬼の伝説が残るのかの理由ははっきりとはわかっていないようです。
一説には山賊がいて乱暴を働かれたということで鬼に野蛮な人というようなイメージを重ねたとする説もあるようです。
ちなみに鬼に関係する地域はなぜか山のエリアが多いんですね。
他に昔話ではよく鬼が出てきますね。
代表例でいいますと桃太郎ではないかと思います。
桃太郎は犬、猿、キジを連れて鬼退治をしたわけですが、まず桃というのが重要なポイントなんですね。
中国の道教などでは桃で邪気を祓うということをよくやるのですが、桃太郎もこの桃を擬人化しているのかなと考えています。
そして御供ですが、
・犬 北西
・猿 南西
・鳥 西
という方位の意味となりますが、鬼門は丑や寅なのですが、寅は木なので、猿と鳥は金になり剋す関係にあって御供にされたとする説もあります。
不幸を呼ぶ方角というのが鬼門とすれば鬼というのは人でいえば邪気に近いのかなと考えています。
邪気というのは別のページでもお話ししましたが、
・ねじけた心
・素直でない心
・人を陥れようとする心
・人を傷つけようとする心
・悪意
・心配、不安、恐れ
などでした。
たしかに不幸を呼びそうなものばかりでした。
最近は風水ブームもあって鬼門や裏鬼門にこだわる人も多いですが、そこに住む人の邪気のほうがはるかに大きな影響を運命に及ぼします。
人の中の鬼ともいえる邪気にもしっかりと予防、あるいはお祓いをしたまいりましょう。