天命という言葉があります。
真面目な人ほど関心のあることではないかと思いますが、私も20代の初期だったでしょうか?
ずっと天命に興味のある時期もありました。
今はほぼ意識せずにやれることをしている感じですが、天命というのは探すときには意外とわからなくて、探すのをやめたときに出会うというのが今の感覚ですね。
天命といえば天からの命令とする説もありますし、天からの使命というような趣旨もあるかもしれません。
あるいは生きる意味というような意味もあるかもしれませんね。
現代だと天職とも密接な関係があり、天職を通じて天命を果たすというように考える人もいますね。
ただ天という思想は中国由来だと個人的には思うのですが、すでに三国時代の英雄も天を意識していたふしもあってかなり昔からある思想だと思いますね。
天命というのはいろいろな意味があるにせよ、その人がこの一生で真剣に問題意識を持って解く対象であったり、またそれを人にも伝えたりという意味だと考えています。
そういう意味では個人的には天命というのはその人の悩みに隠れていることが最も多いように思うんですね。
悩むというのはそれだけ真剣ということの裏返しでもあります。
たとえば
・学生時代に勉強で悩んだ人が先生になる
・人間関係で悩んだ人がそのプロとなってコーチになる
・神経質で悩んだ人が心理カウンセラーになる
というような形ですね。
私はこの形が一番自然だと思うんですね。
みなさんはどうでしょうか?
結構人よりも悩んだジャンルに自分の本当にやりたいことが隠れていないでしょうか?
一見、悩みの対象といえばネガティブな対象ともいえそうです。
しかしそれを解くこと、そしてその解けたときに同じ悩みを持つ人を救ってあげたいと考えるのは人としてよくある流れではないでしょうか?
ですので天命を早く知るには
・いろいろな人と会い話すこと
・いろいろな本を読むこと
・いろいろな仕事の経験をすること
などはまず必要だと思いますね。
私自身天命というのは20代にある意味熱心に探したわけですが、正直そのころはまったくわかりませんでした。
そしてそのときは諦めたんですね。
次にしたことはやはり人生を進めることでした。
・就職して仕事をしよう
・社会でいろいろなことを勉強してみよう
というようなこともあったのかもしれません。
しかし挫折し、その後も転職してまた違う会社で違う種類の経験をしました。
そしてその後に独立し、勤めていたときとはまた違う経験をしました。
そのころでしたでしょうか?
ほのかに本当にしたいことが見つかるような感覚が出てきたのは。
社会でいろいろな経験をして、そこでポジティブもネガティブも消化していき、そこで自分の足りないこともわかり、その穴を埋めようとしていきます。
その穴こそが天命かな?とそのころにしてようやくわかるような気がしました。
今はそれを一応していますが、率直に正直楽しいですね。
頑固な人だと若いころから
・したい仕事しかしない
・天命に関係のない仕事はしない
というようなこともあるかもしれませんが、かえってそのようなことで天命を早く知るチャンスを逃していることもあるかもしれませんね。
天命というのは世渡り上手だと10代などごく若い時期にもう理解している人も少なくないと思いますね。
私はそうではありませんでしたが、実は生年月日でもある程度天命の走りみたいなのは出ています。
ですので実は生誕時にある程度天命のコースのようなものは設計されていたというわけです。
生年月日はパターンなどに分類できますが、真実を追求する、人や組織に属して力を尽くすなど大まかに天命を知るには生年月日がおすすめです。
ただ生年月日からだと対象が具体的にはわからないんですね。
たとえば天命が独立することとわかっても、何の業種、職種なのかさっぱりわからないという感じです。
天命の形だけ押さえておき、それにはまりそうな仕事をしていってやがて見つけるということで天命を見つけることは、天命を見つけるのが早くなる可能性はあると思いますね。
天命というからには仕事にしたときに楽しんで続けられるという条件も絶対に必要だと思います。
ですので自分の好きなシーンを浮かべても出てくることがあるんですね。
・人の相談に乗って解決するのが悦楽
・人の話を聞いてあげるのが悦楽
・人の知らないことを勉強するのが悦楽
などですね。
今までにどのようなときに特に悦楽を感じたのかも天命を知るキーポイントといえるでしょう。
実は天命でよくあるのがすでにたとえば少年、少女期にすでにやったことのあるものだったということも多いんですね。
たとえば
・勉強
・宗教
・理科の実験
・社会の教科書で見たもの
などですね。
そのときは何の興味がなくても、中年に入ってから天命だと気付いてまたやることになって愕然とするパターンも多いです。
ちなみに私もこのパターンに該当しますね。