金運アップを風水で実現するというときにはもともとの家の配置というのは実は最大の要素となります。
そのためこう書くと身も蓋もないですが、引っ越ししてしまって金運が悪いと後から風水を改善しても劇的に金運アップするということは本当はそうありません。
ただし例外として後天的に置物などを置いて風水を小手先でどうこうしようということでなく、家の風水を根本的にエネルギーのレベルから調整するということではじめて風水による金運アップの可能性も出てきます。
このあたりに風水の本などをちょっと見て金運が上がったという人が意外と少ない原因なのですが、今回はあまり表にも出てこない話も少し踏み込んで行いたいと思います。
さて風水ということですが、最近の日本の風水を見ると家の中の様子を変えるということがメインになっていますが、本場中国や台湾の風水というのは最大の影響を発揮するものをまず家の外側の八方位あるいは少なくても四方位、そして家の外側の隣近所などの様子とします。
物理的に考えるとよくわかりますが、家の内側をぐるりと囲むのは
・東西南北という方位
・そして隣近所
となります。
エネルギーというのは物理でもそうですが、絶対に大きいほうが勝ちます。
つまりその家にすでに入居した限り、家の内部を仮にリフォームしてもそう大きく運命を変えることはないというように解釈します。
このように風水というのは隣接する場所がどのような状態なのかというのを見るわけですが、最近は空き家も増えてきている日本なので、たとえば
・隣が空き家
・隣が空き地
など隣にすでに気の通っていない(人気がない)場所であるということも多いかもしれませんが、このような空き地が多すぎる場所に立つ家は金運ばかりでなくすべての運に影響してくる風水といえます。
中国五行の要素でもある風水では金運を水のエネルギーと解釈します。
五行というのは木火土金水の5つですが、このうちの水を金運とします。
一見、金のエネルギーが金運ではないかと思うわけですが、金というのは成功や収穫という意味に取り金運ではないということになります。
(もう少し正確にいいますと金運としては水よりも意味が多少落ちるということになります)
つまり風水では水についての配置が非常に大きな要素を占めるということになります。
日本の風水でいえば観葉植物、電化製品の配置、冷蔵庫、玄関など風水の本場にない要素を非常に多く含み解説しているものも多いのですが、この水の配置だけで金運アップの風水は完了するというようにいっても良いほどです。
それほどに本場中国などでは水の配置を金運では重視します。
風水で金運をいじるのであれば何をおいても水の配置、それでまだ満足できないようであれば日本風水の要素を採用すれば良いかと思います。
さてでは風水でいう水というのは何を指すのでしょうか?
基本的には水分一切と考えてもらっても良いです。
矮小な例でいえば、ペットボトルに入った水も含みます。
ただし特に影響が大きいものは
・海
・川
・池
・排水溝
・雨どいに流れる水
・トイレ
・台所
・お風呂
というようになります。
一応一般的に金運に影響が大きいもの順に並べています。
というのも家の様子によって多少順番が変わることもあるからです。
家の前に海、川、池があるというのは非常に大きな金運の影響があります。
またそれらから多少距離があって、たとえば家3軒ほど離れているというようなときでもがっつりと金運に影響すると考えて良いでしょう。
家の外の水でいえば、建物の後ろに川などの水があるというのは最低で、古来破産の相といいます。
たとえば全国的に空港がありますが、空港で立地が埋め立て地でほぼ四方が海というときに借金を抱えるというのは風水の影響もあるかと思います。
では逆にこの金運を示す水の配置がどのようであれば金運アップに良い風水となるでしょうか?
それは家の前方に水を配置することです。
たとえば玄関、または家の門などに水を配置することです。
高級ホテルなどに行くとロビーに噴水があるのを見かけると思いますが、これは意図的に配置していることも多いです。
特に台湾、中国では意図的にロビーや玄関に噴水を設置しているという話をよく聞きます。
ですので個人宅などであれば玄関で魚を鉢に入れて飼うなどは非常に効果的な方法といえるでしょう。
もちろん金魚以外でも水が動く装置などであればそれで構いません。
くれぐれも家の後方方位にこのような水は配置しないようにしましょう。
破産するかもしれません(笑)。
金運のようなラッキーなエネルギーも水が生むのですが、実はアンラッキーも水は使用方法を間違えると生んでしまうことになります。
鬼門という考え方があるのですが、本場中国の風水では鬼門と裏鬼門と水の配置というのを最もベースにした考え方を採用します。
ですので水といってもこの鬼門と裏鬼門とに関係しなければそこまで金運には影響しないので、やはり家の内部にはそう風水は考えなくても良いというようにいえます。
つまり上に紹介しましたような家の外部、周辺の環境のほうがはるかに影響が大きいといえます。
では一応後付けとなりますが、家の内部の風水で金運をアップさせるノウハウも紹介しておきましょう。
ただしすべて所詮は家の外部の環境が整っていて、なおかつ鬼門などが整備されている前提の話です。
ちょっとは家の風水で金運アップしたいというような軽い気持ちでやってみてください。
多分臨時収入があったり、給与アップしたりということはそう多くないと思いますが、気持ちだけでも明るくなれば金運がアップする確率も多少出てくるので、そのような軽い気持ちで考えてもらえれば十分です。
・家の西の方角に黄色、ゴールドの布を設置する。あとここに財布を設置しても良い
・家の西にゴールドや黄色のカーテン、インテリアを設置する
・リフォームするならば玄関を西に設置する
・玄関をきれいに整理整頓する
・トイレ、台所などの水回りも整理整頓、掃除をしっかりとする
・寝室には不要になったものをため込まない
西というのは金の五行を意味します。
そこに黄色、ゴールドのものを設置することで人為的に金のエネルギーを強化しようというものです。
やらないよりもやったほうが良い風水改善の1つといえます。
さらにそこに金運アップのために財布を設置すると金運のエネルギーが財布にチャージされるという考え方も採用しても良いかと思います。
玄関の方位を西にするというのも同じく西は金運とやや関係があるからとなります。
ただしリフォームも必要なので、リフォームや改築するというときに無理のない範囲でやると良いでしょう。
ただこの場合に難しいのが、風水よりももっと精緻な方法で調べると開運の方位は漫然とすべての人が西ではないというところにあります。
迷えば西に玄関を向けるという程度の認識で良いかと思いますが、本当はこの他にも
・扉が左右どちらの方向に開くのか?
・扉を開けると家の前面に何が見えるのか?
などというのももっと影響があります。
風水では上でもいいましたように家の外側の環境の影響のほうがはるかに大きいので、そもそも家の周辺にお墓、裁判所、警察署、病院などが見える時点でそのあたりには本当は済むべきではありません。
上でもいいましたように自然のもの、山や川などはラッキーな環境ですが、あまりにも都市部では風水を整えるのは難しくなったといえるでしょう。
あと寝室、玄関、台所、トイレの掃除という概念もありますが、掃除はエネルギー的に見ると金運アップというよりも、むしろ金運のネガティブのほうを浄化するという意味で回わり回って金運がアップするというような現象になります。
つまり金運について余計なことを考えること、たとえば不安、恐れ、心配、どうせ私などというような思考形態が浄化されることで金運についてのネガティブがきれいになるということです。
これが特に敏感な人でもわかりやすく感じるのは、たとえば掃除をした後に気持ちがすがすがしくなり、達成感のようなものが出てくると思いますが、これはまだ掃除で空間がきれいになったり、やらないといけないことが終わった解放感なのだろうというように思われがちなのですが、実は金運などのネガティブも浄化されて起きる現象ということになります。
日本の風水ではなぜか観葉植物を置くと金運アップするとしばしばいわれるのですが、実は源流中国や台湾の風水ではあまり聞いたことのない話です。
日本の風水では花言葉を根拠にして、金運を招く観葉植物という解釈になることも多いのですが、そもそも中国や台湾では花言葉自体あまり知られていないところもあるので、日本の風水で後付けされた概念だと思ってもらって良いかと思います。
中国などで花と聞くと、
・蓮
・桃
・百合
などはしばしば聞きますし、百合はインド源流のヨガでも出てくる植物です。
蓮もインドでもお釈迦さんに関係する植物ですね。
簡単にいいますと植物というのは人間と逆で二酸化炭素を吸って酸素を吐きます。
ですので人間の邪気を吸ってくれてプラスの気を住宅に供給してくれるものが良いです。
この機能が実は植物によって異なっていて、邪気を吸う度合いが多い植物と少ない植物とがあるということです。
インドでも中国でも実は最強に邪気を吸う植物というのは古来決められているのですが、今回は観葉植物での代用でも良いでしょう。
人間が住む環境で邪気の溜まりやすい箇所や部屋に観葉植物をいくつか置いておくと運には邪気が減るという意味では風水が良くなるというように考えられます。
この意味で設置するべきは
・玄関
・トイレ
・台所
・寝室
・お風呂
の5つといって良いかと思います。
ただしこのうち台所とお風呂は優先度が少し下がるので、そのほかの3つを最優先に観葉植物を設置するべき場所と考えると良いでしょう。
玄関は気の入る場所であり、トイレは排泄の関係で邪気を人が特に出す場所であり、寝室も日常のストレスを解消する睡眠中に邪気がたまりやすい場所といえます。
とはいえ一般的な日本式の風水で金運に良い観葉植物も知りたいという人もいるので一応紹介しておきます。
・モンステラ
・ミリオンバンブー
・シェフレラ(カポック)
・ゴムの木
・ポトス
・ガジュマル
・サンスベリア
・セローム
・テーブルヤシ
モンステラは葉が大きく、葉の数も多いので金運が大きく、しかも数多く振ってくるというようにいわれることもあります。
ミリオンバンブーは開運、長寿のシンボルとしていわれることも多く、仕事運が上がることからそれに伴って金運が上がるというようにいわれます。
ミリオンバンブーは英語でラッキーバンブーといわれ、語源も良いのも金運アップの風水として採用されやすいといえるかと思います。
シェフレラは丸い葉をしていて人の心を落ち着かせるといわれています。
また葉が上向きになるので、陽のプラスの気を発して風水をアップさせるといわれています。
ゴムの木の花言葉は永久の幸せとされ、やはり強い陽の気を出すので風水アップに良いとされます。
葉が丸く手のひらに似ていて、そこから手でお金を持つという意味に派生し金運アップに良いとされてきました。
ポトスの花言葉は永遠の富ということになっていて、ストレートに金運アップを連想させることで風水で金運アップに良いとされてきました。
ちなみにポトスは恋愛運のアップにも良いとされています。
ガジュマルは根っこが特徴的な形で、アスファルトをも突き破るような強い繁殖力を持ちます。
花言葉も健康となっていて、本来は金運アップというよりも健康運に関係するといえるかもしれません。
サンスベリアは金運アップというよりも魔除け、邪気祓いという意味があります。
そのため金運アップというプラスというよりもマイナスを解消するというように考えて設置しておくと良いでしょう。
たとえば鬼門の北東に設置したり、あとは上のような設置場所の玄関、トイレ、寝室に邪気解消のために設置するというように考えます。
実際には金運をプラスにもっていくというよりもマイナスである邪気を払うことだけで金運がアップするような人もいるというのが現状となります。
セロームは他の木に寄り添うようにして立つので、愛の木といわれ、本来は恋愛運アップといわれることも多かったです。
しかしセロームは葉が成長すると50センチにもなるので、既存の概念にとらわれない自由な発想をも意味するとされてきました。
そのため金運アップでの既存にはない発想を生むということで金運アップと結びついてきたとなります。
テーブルヤシはやはり葉が上向きにつくのでプラスの気が出るので金運だけでなく風水全体を改善していくという効果があるとされています。
住人を元気にし、葉がとがっているので活力が高まることから風水で金運アップするのに良いとされています。
とはいえ何かの植物を家に設置するというのは良いことで悪いことではありません。
植物も日本の風水で言われるように金運アップに本当に効果があるかどうかにかかわらずに邪気を吸うという役割は多少なりともすべての植物が持ちます。
たとえば経験のある人もいるのではないでしょうか?
運気の関係で最近アンラッキーだな?というときに家の植物が急に一斉に枯れるということもあります。
これは住人の悪い気を吸ってくれたのである意味で身代わりになってくれたという現象で、しばしば耳にする話です。
植物だけでなく、家に大木があるということでも身代わりという現象が起きることもあります。
またこのような金運や邪気吸収だけでなく、家に植物があると気持ちが良いですし、育てていく楽しみ自体が運を上げるということになります。
植物は五行でいえば木のエネルギーなのですが、木というのは人間においては生命力を意味します。
そのため植物をただ育てるだけで自分や家族の生命力、元気が育つようになってきます。
何だよ、ただの元気かと思うかもしれませんが、気功などでは元気をすべての運に分配しているのを人間といいます。
そのため元気もなしに金運はもちろん、仕事運、恋愛運、そのほかのあらゆる運はまず上がりません。
このような意味でも自宅の酸素を増やすという意味でも何かの植物は多めに設置するということのほうが私は良いかと思います。