私も断易を専門とする占い師の一人ですが、断易を私の場合は最初独学で習得していきました。
やはり最初は苦労したのですが、およそ2年くらいで断易で未来を当てられるようになったと記憶しています。
断易と似たものに周易というものがあります。
そもそも最初古代では周易しかなかったという時代もあり、占いとして源流は周易だといえます。
その後になって周易の読み方が難しいということで断易が生まれました。
断易では卦の読み方のルールがより明確化されたために初心者でも読み方を間違えにくいというところがあります。
そのため中級者までだけでいえば周易よりも断易のほうが的中率は一般的に高くなります。
しかし上級者になると周易と断易ではどちらも的中率は大差なくなります。
つまり周易が落ちるということでなく、解釈がより難しいが故に解釈違いで中級者までは的中率を落としやすいということがいえるかと思います。
断易を勉強していく中で特に私が苦労したのは主に3点です。
・断易から占いの世界に入ったので八卦、五行、天干などの概念の把握が大変だった
・卦の組み方でしばしば間違えることがあった
・それらをマスターした後は卦の解釈で混乱した
この3点をクリアした後はひたすら実践でした。
だいたい今は的中率は95%は毎回軽く超えますが、最初は50%、60%といった世界でした。
四柱推命、算命学などをすでにしていて八卦、天干などの中国的な思想に抵抗のない人であれば比較的これらは解消された状態で断易に入れるはずなので苦労しにくいかもしれません。
またそうでなくても良いテキストに出会えれば断易というのは十分に独学で習得していけるはずです。
ちなみに私もまったく先生につくこともなく断易の的中率をそれなりに開業できるほどにはもっていけたので、まったく不可能なこともないのが断易だと思います。
断易を本だけで独学で勉強していく自信がないと次に通信教育、通信講座というものも候補となってきます。
ただし断易というのは認知度が低いのかタロットや四柱推命のように通信講座というのは意外とかなり少ないという状況になっています。
断易を独学でとなるとここも難しいところではないかと思います。
断易が独学で無理かもということになると学校やスクールに通うことが必要となります。
まず問題は、東京や大阪など都市部にしか断易のスクールもないということです。
地方の場合には通学も大変ですし、スクールの受講料も最低10万円以上は考えておく必要があるでしょう。
10万円というのは安いほうだと思いますので、初任給くらいの受講費用でも正当なものだといえます。
通信教育もなかなかないとなると断易は本から入っていきましょう。
私も最初は独学で一人で本を読むことだけで理解していきました。
本選びを間違えなければ決して断易というのは習得不可能なほど難しくはないといえます。
特に四柱推命をすでに勉強していれば断易の習得は相当簡単になるかと思います。
では断易を独学で勉強するというときにおすすめの本はどのようなものがあるでしょうか?
・完全定本 易占大全(盧 恆立著)
・五行易直載(易八大著)
卦の立て方など断易の入り方の解説がわかりやすいというのは非常に重要ですが、初心者の段階では卦の解釈を実践例において味わうということはさらに重要です。
その点でこの2冊は断易の実践例が多く、解釈の方法をよく学べるかと思います。
特に断易ではまったく同じ卦が出ても、解釈の仕方というのが派によってかなり違います。
ですので最初に読むべきは完全定本 易占大全のように正統的、伝統的な中国古来の断易に沿った本からスタートするべきだと強く推奨したいです。
断易の中級者となると下のような本がおすすめです。
断易の占い師では比較的に読んでいるという人も多いです。
・卜筮正宗(王洪緒著・藤田善三郎訳)
・黄金策(張 耀文著)
・断易精義(浜崎洋至著)
・五行易奥義 増刪卜易(藤田 善三郎訳著)
本当の上級者ともなればあとは自分で実践して検証していく、あるいは本場中国で断易の先生につくというような人もいます。
ちなみに私は両方行っています。
断易では最も重要なことは吉凶を確実に当てるということだと思います。
ここがある意味で100%近くなってきたときに初心者を脱したといえるのかと考えています。
その次に卦で発動があったりして、その結果になるにしてもその過程で何が起きるのかということを示せるのを中級者といえるかと思います。
最後に最も難しいといえるのがイベントでの時期(応期)を当てることだと思います。
もちろん初心者でもわかりやすい卦だとこの時期を当てるのは簡単な卦も多数ありますし、中級者ともなれば70%以上のイベントの応期を当てることも特に不思議ではありません。
何かの売買で稼げる時期、恋愛でイベントが起きる時期なども正確にわかればその情報だけで未来をポジティブに変化させることにもなるでしょう。
しかし卦ではすべてのときに応期がわかりやすいわけではありませんし、応期を推定してみて損害が出たというような人も少なくないのではないでしょうか?
断易では特にピンポイントで何かのイベントを調べるツールですので、検証は比較的やりやすい占いだと思います。
本で中級者まで到達すればあとはひたすら検証していくというスタイルが中心になってくるかと思います。
・卦を見ても後で判明した未来がなぜそうなったのかどうしてもわからない
・未来が判明してもどうしても卦と合わないことも出てくる
・卦を間違えて出していてその間違いの卦のほうが正確に未来を当てている
ということは出てくるものです。
私も最初は自分や周囲の人、親戚などからイベントを聞くとコインで未来を鑑定して、結果が出ればすぐに卦と検証するということを何度も何度もしてきました。
少なくてもイベントについて卦を出すのは1000、できれば5000ほどやるようにしましょう。
・断易の感覚がわかるようになってくる
・過去の検証した卦とも比較できる
ということで多ければ多いほど断易は特に断易で使う脳の機能が上がっていくかのようにして的中率が上がってきます。
断易を独学で勉強するという人の中で独立開業も考えている人もいるかもしれません。
実際にタロットや四柱推命よりも断易の占い師というのはかなり少ないと思いますが、逆にいえば断易自体の認知度が一般の人には低いというような事情もあるのではないかと思います。
そのため一般の人が何か困ったことが出てきて、相談するのは占い師、しかも断易の易者だというような考えには至りにくいといえるかもしれません。
私も含めて一介の占い師が一般の人のこのような断易への認知度を上げるのは難しいのかもしれませんが、断易を独立開業に使うということはできると思います。
逆に断易を知っている人からすれば相談する断易の易者というのは少ないわけで、リピータはつきやすいとはいえます。
断易で独立するとして最大の問題は腕、スキルでなく、集客だといえます。
これは断易だけに限らずにすべての占い師、またそのほかの個人事業主にもいえることでしょう。
・まずあなたという人が断易で未来予知ができることを知ってもらわないといけない
・次に断易の腕がすごいことを知ってもらわないといけない
・そしてお金を支払ってでも困ったときに未来を調べてほしいと思ってもらわないといけない
という最低でも3つをクリアしなければ収入にはなりません。
・店を構える
・ネットで集客する
・タウンページに掲載する
・占い師募集サイトに登録する
・ココナラに登録する
などというような方法もありますが、よほど有名でないとそうお客さんも指名されないですし、お客さんもつかないものです。
断易の占い師もやはりこの人に占ってほしいと思ってもらえる何かが絶対に必要なのですが、最終的には他の占い師とは違うというようなイメージをもってもらわないといけません。
たいていの占い師がここでうまくいかないわけで、もし断易で将来的には開業も考えているというときにはこのブログでも紹介しているプログラムで集客をしっかりと頭に入れておきましょう。
断易だけには限りませんが、プラットホームに登録して集客を代行してもらうというのは収入がそもそも少ないですし、さらに収入も安定しません。
そのプラットホームの精度やルールが変わると来月にも収入が何割も下がるということもあるわけです。
プラットホームでなく自分の名前で集客できるというようにシステムを作っていかないといけないでしょう。